YKK株式会社

ニュースリリース

2019年8月9日 パッシブタウン性能評価の結果発表 ~国内外の学会で45報を報告~

 YKK不動産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:吉田忠裕)が、富山県黒部市にて建設を進めているパッシブタウン※1第1~3街区を、外部専門家中心の第三者的評価組織「パッシブデザイン性能評価委員会」※2(以下、評価委員会)が研究・調査し、そこで得られたさまざまな知見をもとに8月9日、黒部市で報告会が開催されました。これらの研究成果として、今年度末までに、45報が国内外の学会で報告されます。

 評価委員会は2016年6月に設立、同年7月より調査を開始し、実測をベースとしたエネルギー消費性能の評価に加え設計者や居住者との意見交換も進め、室内環境やパッシブ性能などを多様な指標で評価しました。報告会では評価委員会の井上隆委員長(東京理科大学 理工学部 教授)、倉渕隆副委員長(東京理科大学 工学部 教授)、前真之委員(東京大学大学院 工学系研究科 准教授)が各種報告を実施し、パッシブタウン居住者に対して行われた「現在の住まいへの満足度調査」において、7割以上が満足と回答したことを紹介したうえで、住まい手に評価されるパッシブタウンの性能をさまざまなデータから紐解きました。(詳細は別紙を参照)

【評価項目と内容】

項目 評価内容
①前提条件の確認 設計者が想定した気象条件であったか
②エネルギー消費量 目標に対してどのような数値となったか
③居住者アンケート 居住者の意見(満足度)はどうであったか
④室内温熱環境 夏期・冬期ともに快適範囲にあったか

 今回の評価委員会の取り組みでは「特徴的な3つの集合住宅を同じ場所で、同時期に評価する」「設計者や居住者との意見交換を重ねて、住宅に対する考え方や感じ方を捉えて評価する」という、世界的にも例の少ない活動を通じて、様々な知見を得ることができました。評価委員会からはパッシブデザインの一般的な指針が存在しないなかで、設計者や住まい手が判断しやすい指標として無空調期間※3が活用できる旨の提言などもなされました。YKKグループでは、これら提言を今後のパッシブタウン計画に活かしていく予定です。

 尚、地域・社会や建築業界などの発展に貢献することを目的として、これらの成果は各学会へ報告すると共に、今後、一般にも公開してまいります。

※1 パッシブタウン (参考URL:https://www.passivetown.jp/concept)

自然エネルギー活用などのパッシブデザインによる電力や化石燃料などのエネルギー消費を抑えた「まちづくり・住まいづくり」

※2 パッシブデザイン性能評価委員会

パッシブタウンの各街区におけるパッシブデザインとエネルギー消費性能や快適性を公正に評価・検討することを目的に、各専門分野の研究者とYKK/YKK APにより構成される組織。

※3 無空調期間

建築計画や建物性能により暖冷房を必要としない期間のこと。

PDF  別紙:パッシブデザイン性能評価結果概要 (1,314KB)

以上

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