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YKK「ネットゼロ・リカバリー」に参加

2020年8月19日

YKK株式会社は、SBTイニシアチブと国連・グローバルコンパクトが2020年5月19日に発表した「ネットゼロ・リカバリー」声明に参加しました。本声明は、2050年までにCO2排出量を実質ゼロにするという気候変動対策の目標と、コロナ禍からの経済復興を整合させるという考え方で、世界155社、日本からはYKKを含む4社が参加しています。
YKKは、グループ全体で更に高いレベルの環境経営を実現するために、2019年4月に環境への取組みの長期的な方向性を示す「YKKグループ環境ビジョン2050」「人と自然の未来をひらく」を策定し、「気候変動への対応」、「水の持続的利用」、「資源の活用」、「「自然との共生」をキーワードとして掲げ取り組んでいます。
また、2020年3月にはFashion Industry Charter for Climate Action(ファッション業界気候行動憲章)へ署名し、今後2年以内にSBT(Science-based Targetsの略)の「科学的知見と整合した目標」の基準である「2℃を十分に下回り、1.5℃への努力を追求する」目標を策定し、SBTイニシアチブ認定の取得も目指しています。

【サステナブル商品】

■ECO-DYE®(エコダイ)
ファスナーの無水染色技術ECO-DYE®は、これまでと変わらない品質の商品を、より少ない環境負荷で製造し、持続可能な社会へ貢献するという考えのもと、超臨界流体染色という水を使用しない染色技術を、複数の部材で構成されているファスナーへ応用し実用化しました。水を使用しない事を徹底的に追求し意識した染色工程では、準備工程、洗浄工程、分離・回収工程においても水をほとんど使用せずに、商品の品質、外見ともに従来のファスナーと同じレベルの染色技術を開発することに成功しました。

■NATULON®
環境に配慮するためリサイクルポリエステルを利用している省資源型商品です。

■GreenRise®(グリーンライズ)
ファスナーの主材料であるポリエステルを従来の化石燃料由来から、一部植物由来へと置き換えたことによって化石燃料使用量の削減、及び製品サイクル上のCO2排出量の減少を実現します。また、使用している植物由来ポリエステルは砂糖生産過程で発生する副産物(廃糖蜜)由来であり、資源の有効利用へと繋げています。

■「NATULON® Ocean Sourced™」(ナチュロン オーシャンソースト)(販売開始前)
スリランカの海岸線から50km以内で収集された海洋プラスチックごみ(プラスチック廃棄物)を主材料として製造する樹脂製のファスナーです。従来と同等の強度、耐久性、機能性を維持しています。

  • ECO-DYE、NATULON、GreenRise、Ocean SourcedはYKK株式会社の登録商標または商標です