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過去のアワード(第11回)

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■アパレル部門

グランプリ 優秀賞 審査員特別賞

■ファッショングッズ部門

グランプリ 優秀賞 審査員特別賞 YKK特別賞

■受賞作品 審査総評

審査員の先生からの総評

アパレル部門 グランプリ

■作品名:副資材の装飾

グランプリ 写真1 グランプリ デザイン画
作者 髙木 美希
学校名 文化学園大学
使用アイテム "エクセラ"、グログランテープ、タックボタン、"パーメックス"、アイレットワッシャー、"レナート"
作品コンセプト 砂漠の遊牧民
作品解説 砂漠を移動しながら生活する遊牧民にとって、身に着けて持ち運ぶ装飾具は財産であり、お守りでもあります。鞄に変形することのできる腰に巻いたベルトや、ファスナーやタックボタンなどの装飾により、遊牧民の「財産」「お守り」「移動」というテーマを衣服に落とし込みました。
受賞コメント 作者写真幼い頃から西南アジア出身の父親の影響を受け民族服が好きです。何百年も続いている民族衣装がある一方、日本は流行が早くすぐに服を捨ててしまうことに日頃から疑問を持っていました。私は、服に人の生き方が直結していると考えていますので、今回の作品を通してその文化を伝えたい強い思いがありました。この作品は装飾が細かいために少しでもずれると全体のバランスが悪くなるため、時間をかけて頑張りました。文化を理解し考え、それを作品にしたのですが、その点も評価され、グランプリ受賞できたことは本当にうれしいです。今後は、日本と父の国との「両国の橋渡し」となれるようなことをやってみたいです。

審査員の先生からの総評

アパレル部門 優秀賞

■作品名:海の星

優秀賞 写真1 優秀賞 デザイン画
作者 石田 萌
学校名 エスモードジャポン東京校
使用アイテム 形状保持ファスナー
作品コンセプト 曲線とファスナーから生まれる立体ドレス
作品解説 海の中のカラフルで幻想的な世界を表現するために、多色展開のアイテムを使用し、色の美しさを活かしました。軽く透け感のある生地とファスナーの組み合わせにより、ひとでの神秘的な動きを表現出来る、楽しいドレスになりました。
受賞コメント 作者写真前回は入選したもののファスナーを多く使用し重くなってしまったため、今回はとにかく軽くて且つふわっとした印象を与える作品にするよう心がけました。「海の星」はひとでのこと。海に漂っている不思議な生物そしてファンタジーな世界を明るい色のファスナーで表現した作品なのですが、形状保持ファスナーを使うことで軽くて且つ立体的な形を表現することができました。将来の夢はその時代ごとに新しい価値観を作り出せるデザイナーになることです。

審査員の先生からの総評

アパレル部門 審査員特別賞

■作品名:ACTION CHECK LAYER

審査員特別賞 写真1 審査員特別賞 デザイン画
作者 樫本 高志 / 加藤 淳之介 / 團野 亮太
学校名 文化ファッション大学院大学
使用アイテム "Qメイト"、グログランテープ、"エクセラ"
作品コンセプト 柄として組み込むことによる面ファスナーの可能性
作品解説 "Qメイト"の特徴に着目し、その可能性を追求した、女性らしいチェック柄のしなやかなラインの洋服。そのラインは、貼り合わせ方を変えることで、シルエットが変化し、またポケットを間に挟んで持ち運ぶこともできます。
受賞コメント 作者写真(樫本)普段はパートナーとしての3人ですが、いつか一緒に作品を作りたいと思っていました。今回の作品では"Qメイト"を大量に使用していますが、デザインに無駄が出ないように、そして機能性を持ったスポーティーなデザインに仕上げることに注力しました。ニットのリブには4色を使い自分達で編みこんだことで、かわいくまとまったと思っています。こだわりを出すために縫製量が多く大変な作業となりましたが、妥協することなくひとりではできないようなスタイルを創り上げることができました。様々な視点から服を考えることができる、ポップでカラフルなブランドのデザイナーになりたいと思っています。

(加藤)今回のアワードには、募集が開始される前からデザインを練ってきましたが、3人の感性と得意な部分を出し合うことで良い作品に仕上がったと考えています。私はダークなイメージのものを作ることが多いので、二人と一緒に創作することで自分にとってはとても新しく、ものすごく勉強になりました。今後も尊敬する樫本さんの下で、また何かできたらと思っています。将来は舞台衣装をやりたいと思っていて、特に映画や特撮ものの衣装を手がけてみたいです。

(團野)リアルクローズなバランスで、しかも女の子がかわいいと思ってくれるシルエットを作りたい。他のメンバーから何度もアドバイスをもらいながら3人の感性を上手く調和させ、妥協することなくこだわりました。今回のアワードでは共同出品となりましたが、社会に出れば様々な方々とやりとりをしながら創作していくことになるので、その良い練習をすることができたと感じています。またいつか一緒にやってみたいと思えるくらい楽しい時間でした。将来はリアルクローズなレディースパタンナーを目指しています。

審査員の先生からの総評

ファッショングッズ部門 グランプリ

■作品名:アテナ

グランプリ 写真1 グランプリ デザイン画
作者 谷口 美穂
学校名 文化服装学院
使用アイテム "エクセラ"、リベットバー
作品コンセプト ネオフェミニン
作品解説 賢く、強さを持った新しい時代における女性らしさを表現する為に鎧をモチーフにしたブーツを制作。アシンメトリーのデザインが、足にフィットした女性らしいラインを強調しています。
受賞コメント 作者写真本当に嬉しいです。一見すると奇抜なデザインですが、履く人の事を考え、また見た目の美しさを崩さず且つ機能性を持った作品に仕上げることができました。普通とは違う使い方をしたかったので対象アイテムを使用したのですが、結果としてクールさが出てよかったと思います。パーツ部分はヌメ皮で、染色や光沢感を出すためのヤスリかけを何段階も行うなど手間がかかり、2か月間試作を繰り返しました。協力頂いた学校の先生には本当に感謝しています。これからも人から喜ばれるものを作っていきたいと思います。

審査員の先生からの総評

ファッショングッズ部門 優秀賞

■作品名:Uovo

優秀賞 写真1 優秀賞 デザイン画
作者 渡邊 明日美
学校名 文化服装学院
使用アイテム "EARLY DAYS"、タックボタン
作品コンセプト 生まれたオオハシの卵
作品解説 中南米に住む鳥、オオハシからインスピレーションを受け、デザイン。全体のシルエットは、丸みを帯びた女性らしい形になっており、デザインポイントは、ファスナーを開くと見える、Uovo(卵)をイメージした袋です。根革はクチバシをイメージした鮮やかな色合いに、そして、ブルーは、オオハシの目の色を表現しました。
受賞コメント 作者写真まさか自分が受賞するとは思っておらず、とても驚いています。動物園で見かけた元気いっぱいのオオハシにインスピレーションを受けた作品ですが、卵の部分の表現が難しく何度も試作を重ねました。支えてくれた先生や友人に感謝しています。これまでは自分が好きなもの・作りたいものを作ってきましたが、このアワードでは求められたテーマに沿って制作することを学びました。これからもオリジナリティを大切にしながら、大好きな鞄をずっと作り続けていきたいです。

審査員の先生からの総評

ファッショングッズ部門 審査員特別賞

■作品名:WAVE COLOR NECKLACE

審査員特別賞 写真1 審査員特別賞 デザイン画
作者 岩下 真理
学校名 文化服装学院
使用アイテム "METALUXE"、形状保持ファスナー、アイレットワッシャー
作品コンセプト ARTFULL FASTENER/ファスナーで遊ぼう
作品解説 革とファスナーの組み合わせで、好きな形にアレンジできる、カラフルなネックレスをデザインしました。形状保持ファスナーにより、ディテール一つ一つの形作りを楽しめる、遊べるアイテムになっています。
受賞コメント 作者写真ジュエリーデザインを専攻しており、ファスナーが単に開閉するのではなく「ファスナーで遊ぶ」というイメージで制作した作品です。形状保持ファスナーを皮製のWAVEで挟んだモチーフを50枚程度作成しましたが、色にこだわったため生地が厚くなり、ミシンでの縫製が非常に大変でした。出来上がった作品は全体の色味や形から楽しさを伝えることができ、その点を評価されて嬉しいです。将来も人を楽しませ、人から求められる作品を作っていきたいです。

審査員の先生からの総評

ファッショングッズ部門 YKK特別賞

■作品名:Week Bag

YKK特別賞 写真1 YKK特別賞 デザイン画
作者 野口 慎太郎
学校名 東京モード学園
使用アイテム "エクセラ"、軽量バックル、"パーメックス"、タックボタン
作品コンセプト 七つの顔を持つ日替わりバッグ
作品解説 ファスニング商品の巧みな組み合わせにより、七通りに変化するバッグです。このバッグ一つで1週間のコーディネートをシンプルに、カジュアルに、そしてエレガントにまとめられます。
受賞コメント 作者写真作品のコンセプトは、バッグ1つで1週間自分の好きなように楽しめる7つの顔を持つというもの。7つの構造を考えながらデザイン画を書いて、機能性を考慮し且つコンセプト通り7つの顔を持たせることに苦労しましたが、自分の成果が評価されたことは本当にうれしいです。バッファローの革と"エクセラ"の組み合わせがとても好きで、見るだけでもわくわくするくらい、楽しんで取り組みました。今後は、審査員の先生方からのコメントにあったように、自己満足ではなく、人に感動を与える作品を作っていきたいと思います。

審査員の先生からの総評

受賞作品 審査総評

小泉 忍 ファッショングッズ部門グランプリの「アテナ」は表現が伝わりやすく世界観がよく出ています。また細かい計算がされており、足の動きに沿わせるのは難しいのですがこの作品はよくできています。また皮の染色も丁寧にされ使用素材の選び方も計算されています。この作品の世界観とトータルコーディネートを見てみたいような世界が広がる作品です。これからもファッショングッズ部門については学生の皆さんらしい若さと観点で生み出したアイデアであっと驚かせてほしいです。アイデアだけでなくディテールやフォルムをバランスよく形にすることがデザイナーの仕事ですが、新しい驚きをたくさん第三者に与える作品であるほど魅力的です。
三原 英詳 今回のファッショングッズ部門は、コンセプトはあるものの表現をやりすぎる、ものを作っているのではなく単なる形にしただけのいわば「張りぼて」のような作品も多く見受けられました。一方、受賞作品は作り手の葛藤やプロセスが感じられるものでした。ものは人に感動を与えるものであり、自己満足ではなく自分の分身です。アイデアは面白いのですがもっとディテールまで気を配る必要があるのではないでしょうか。作品に魂を込めて細かいところまでこだわり形にしたことで我々を感動させたものが今回の受賞作だと思います。モチーフが判りやすいものがこのアワードでは多く応募されてきましたが、ファッショングッズ部門優秀賞の「Uovo」は鳥や卵を露骨に出すのではなく絶妙なバランスでポイントを押さえた表現が綺麗にできています。またファスナーを開いたときの中の膨らみで卵のやさしさや親鳥の強さも表現できています。
山下 隆生 軽量性が今の時代は重要ですが、アパレル部門優秀賞の「海の星」はレイヤードを用いたのに軽いだけでなくとてもかわいい色彩で目を惹きました。YKKファスナーでつなぎ合わさって未来へのシルエットを形づくられている。ベストを脱いだワンピースの形もとてもシルエットが美しく表現できています。ファッションは「情報」だと思います。暗いニュースがあふれている中、皆さんはいろいろな思いで作品を作ったと思います。黒ベースの作品も非常に多かった中で、受賞作は色に溢れていて、YKKファスナーが持っている機能を活かして美しく新しい未来のフォルムを生み出しています。明るくみんなに希望というメッセージを与える作品を今回は高く評価しました。そして「ファッションができることは夢を持つこと」とのコンセプトでグランプリを選びました。
ハン アンスン ファッショングッズ部門審査員特別賞の「WAVE COLOR NECKLACE」は、とてもインパクトがあり存在感もある作品でした。ファスナーと皮の使い方が新しく、色の組み合わせも評価が高かったです。他に注目したグッズ作品としては形状保持ファスナーを使用した帽子「自由自在」。あっと驚くアイデアで楽しい作品でした。また「Jelly fish」はかわいらしいだけでなく完成度も高く、女性からは特に評価が高い作品でした。
木下 美伽 アパレル部門審査員特別賞の「ACTION CHECK LAYER」はおそらくファスニングアワード初のスポーツテイスト作品の受賞でしょう。色使いがきれいで、面ファスナーを使用しポケットの位置が動くなど工夫されているだけではなく、重ねているのに軽く見える、ブルマやコンパクトブルゾンスタイルにすることでバランスよくできている秀作だと思います。他に注目したアパレル作品としては「SUPER BIG T-Shirts」。色使いがとても綺麗で、"エクセラ"の金色とマリンブルーが合っていました。また、子供服「SNOW GIRL」は個人的に非常にかわいらしく感じただけでなく、ふわふわなニットにきらびやかな"エクセラ"を使っておりチャーミングでした。今年は全体的に色が明るくチャーミングで、見ていてほっとする作品が受賞していますが、暗い事件・ニュースがたくさんあった年だからこそ、明るく、夢を見させてくれるものの評価が高かったのではないかと思っています。
藤田 恭一 アパレル部門グランプリの「副資材の装飾」は自然をよく理解し異国の文化をきちんと勉強している作品です。フォルムやバランスがとてもよく、ハードさとナチュラルなもののバランス、ボリュームと着丈のバランス、装飾としてのグラフィックの完成度が非常に高い。加えてウエストのベルトがバッグに変身するという機能も有しています。今年を代表する素晴らしい作品だと思います。
ファッショングッズ部門YKK特別賞の「Week Bag」の特徴はひとつのバッグが7つに変わるという「機能」ですが、個数の問題ではなくそれぞれミニマルな完成度が高い作品です。またYKK付属品を使用するという点でデザイナーのセンスや感性が素晴らしい作品だと思います。我々デザイナーはアーティストではなく、人々の生活をサポートする義務があると思っています。洋服はただ見せるためのものではなく、身体を守るものですが、そこに感性とセンスを盛り込むことが必要です。このアワードに応募する際は楽しいスタイリングと機能に加えYKKの付属品を加味してデザインしてほしいです。また自然と共存し文化に学ぶことが必要です。五感で感じて、自国の文化を再度考えて自分に何ができるかを盛り込んだ作品であって欲しい。加えて「ファンタジー」を持ってもの作りに取り組んでください。ファンタジーがなければ人の心を動かすことはできないと思います。是非作った時の気持ちを忘れないでください。
YKK株式会社
代表取締役社長
猿丸 雅之
若い皆さんの作品の完成度が高く圧倒されました。アワード開始当初は対象アイテムをとにかく多く使うという作品が一部見られ、その後はファスナーやボタンの開閉や組み換えで形が変わるもの、いわゆるトランスフォーメーションする作品が流行した時代がありました。回を重ね今回のようにYKKのファスナーやボタンなどの付属品の本来の機能を十分理解しそれを活かした作品が多くなったことは部材メーカーである弊社としては大変うれしい限りです。対象アイテムとして新商品をいくつかご紹介しましたが、閉め具である付属品がもつ特性、そしてサプライヤーである弊社が意図している開発目的を理解して頂いた上で、作品作りに活かしていただければと思います。改めて本年も多くの作品をご応募頂き誠にありがとうございました。来年も数多くの作品を期待しています。

応募数:5,377 / 参加校:88 / 入選:30
審査員:木下 美伽(ファッションデザイナー)、小泉 忍(ファッションデザイナー)、ハン アンスン(ファッションデザイナー)、藤田 恭一(ファッションデザイナー)、三原 英詳(ファッションデザイナー)、山下 隆生(ファッションデザイナー)、猿丸 雅之(YKK株式会社 代表取締役社長)

受賞作品をご覧になりたい方は、下記までご連絡ください。
お問い合わせ:03-5604-6468 YKKファスニングアワード事務局

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